皆さんはLINEポイントについてご存知でしょうか。
LINEが提供するサービス内で獲得できるポイントで、獲得したポイントはLINEサービスや、LINE Pay、LINEスタンプの購入などLINE関連のさまざまなサービスで使用することが可能です。
引用:『LINEポイントクラブ | LINEで簡単に貯めよう!』
記事を読んでいる方の中にも、スタンプの購入などを目的にLINEポイントを貯めている方もいるのではないでしょうか。
LINEポイントADでは、LINEポイントの獲得と引き換えにユーザーに対し、友だち追加や動画視聴、ミッションのクリアなどを促すことが可能です。
当記事では、LINEポイントを利用し、ユーザーに対しアクションを促すことが可能なLINEポイントADについて紹介します。
なお、LINE公式アカウント作成の方法については以下の記事で解説しています。
関連記事:『スマホで始めるLINE公式アカウント!8項目をアプリで簡単管理』
Contents
LINEポイントとは
LINEポイントとは、LINE内で獲得、使用可能なポイントのことです。
1ポイント1円として様々なお支払いの際に使用することが可能です。
日本人の8割以上が使用しているLINEアプリ内でポイントを貯めることが可能で、多くの日本人にとって使い勝手の良いポイントです。
参考:『LINE利用率が8割超える、ドコモのモバイル社会研究所調査』
LINEポイントの貯め方は以下の通りです。
LINEアプリ内のウォレットをクリック
LINEポイントクラブをタップ
ミッションをクリアし、ポイントを獲得
ミッションの種類は様々で、例えば、クレジットカードの発行やゲームのダウンロード、友だち追加などがあります。
引用:『LINEポイントクラブ | LINEで簡単に貯めよう!』
ユーザーはLINEを使用する隙間時間で手軽にポイントを貯めることが可能です。
また、貯めたポイントは、以下の4種類の使用方法があります。
- スタンプ/着せ替えと交換
- LINE Payで使用する
- LINEサービスで使用する
- LINE Gamesで使用する
引用:『LINEポイントクラブ | LINEで簡単に貯めよう!』
LINEポイントで、スタンプや着せ替えを購入し、LINEを自分好みにカスタマイズすることができます。
また2021年からLINE PayをPayPay加盟店で使用可能になったことから、LINE Payはスマホ決済をする際、幅広い店舗で使用可能になりました。
引用:『PayPay加盟店において「LINE Pay」での支払いが8月17日から可能に』
PayPayの加盟店、およそ328万ヶ所でもLINE Payを使用可能となり、LINE Payは2021年6月時点でおよそ400万ヶ所の店舗で使用可能になりました。
引用:『PayPay加盟店でLINE Pay決済可能に、統合に向け連携加速』
こういった背景からLINEポイントを使用しているユーザーは多く、モバイルモニターを通じて調査を行うネットエイジア株式会社が2020年1月24日から2020年1月27日までの4日間、20歳から49歳の男女2,000名を対象に行った「人気のポイントサービス」に関する調査で、LINEポイントは全ポイントサービスの中で6番目にユーザー数が多く、23.0%のユーザーから使用されていることがわかりました。
引用:『2020年2月27日 日本人のポイント活用に関する調査2020』
LINEポイントが非常に有用であることから、LINEポイントADは多くのユーザーの興味を引くことができ、効率的に多くのユーザーに対しリーチすることが可能です。
LINEポイントADとは
引用:『LINEポイントAD|LINE for Business』
LINEポイントADでは、汎用性の高く多くのユーザーが使用しているLINEポイントを使用した広告配信を行うことが可能で、LINEポイントクラブ内に広告が掲載されます。
LINEポイントADは月間PV数が2.6億回と非常に多く、国内最大級のポイントメディアです。
下の表は、LINEポイントADを使用したユーザーの年代別比率を示しています。
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | 性別合計 | |
女性 | 14% | 8% | 9% | 19% | 24% | 74% |
男性 | 9% | 2% | 2% | 5% | 8% | 26% |
年代別合計 | 23% | 10% | 11% | 24% | 32% | 100% |
ユーザー層としては、女性が多く、他媒体と比較し、10代の割合が非常に多いといった特徴があります。
KPI | メニュー名 | メニュー説明 |
獲得重視 | Reward アフィリエイト AD |
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Reward CPI AD |
| |
Reward CPE AD |
| |
友達追加数重視 | Friends Swipe AD |
|
Friends Video AD |
| |
リーチ重視 | LINEポイント メッセージ |
|
LINEポイントを使用したメニューは6種類あり、アプリのインストールを促したい場合や、友だち追加を訴求したい場合など状況に応じて使い分ける必要があります。
どの広告も最低出稿金額は2,000,000円に設定されており、他のLINE広告を使用した施策と比較し、高価ではあるものの、ポイントを使用したユーザーの興味を引きやすい施策です。
LINEポイントADは、日本人の8割以上が使用しているLINE内に広告を配信可能であることから多くのユーザーにリーチしやすい点で、他のポイントサービスより優れています。
LINE Payなどのサービスを活用することで幅広い支払いで使用可能な点も便利です。
何から着手すべきか不明瞭な場合は上のグラフを参考にしてください。
引用:『LINE Business Guide | LINE株式会社マーケティングソリューションカンパニー 2022年1月〜6月版 v2.7』
LINEポイントADのメリット
- 友だち1人当たりの費用が他の広告と比較し安価
- LINE公式アカウントやLINE広告とのクロスターゲティングに対応
上記2点がLINEポイントADを使用するメリットです。
友だち1人当たりの費用が他の広告と比較し安価
LINEには、ポイントAD以外にも、トークリストやLINE NEWS、LINE VOOMなどに友だち追加を促すための広告を配信する友だち追加広告と呼ばれる広告手法があります。
配信面は友だち追加広告の方が多いですが、LINEポイントADの方が、より安価に友だち追加を促すことが可能です。
データフィード広告を軸に広告戦略の提案、実行を行うfeedmaticがLINEポイントADと友だち追加広告を同時に運用した結果は以下のようになりました。
配信メニュー | 費用 | 友だち数 | 友だち単価 | ブロック率 | 有効友だち数 | 有効友だち単価 |
LINEポイントAD | 2,000,000円 | 200,000 | 10円 | 70% | 60,000 | 27円 |
友だち追加広告 | 2,000,000円 | 10,000 | 200円 | 20% | 8,000 | 250円 |
引用:『LINEの広告で友だちを増やそう!LINE広告の友だち追加配信、Friends Swipe ADの特徴や比較を徹底解説』
広告費は両方とも2,000,000円に設定されています。
ブロック率はLINEポイントADの方が高いですが、友だち追加に繋がったユーザー数が圧倒的に多いです。
そのため、今後メッセージ配信を行うなどの施策でリーチすることが可能な有効友だち数は、LINEポイントADが60,000人、友だち追加広告を使用した場合、8,000人と結果に大きく差が開いていることがわかります。
出稿金額は同じであるのにもかかわらず、友だちを獲得するという点で、7.5倍LINEポイントADの方が友だち追加広告より優れているといった結果になりました。
LINE公式アカウントの友達を増やすことで、メッセージやLINE VOOMなどを使用したクーポン配信などのキャンペーン施策を打ちやすくなり、また、1度のメッセージ配信で多くのユーザーに対し、企業や店舗に関する情報を伝えやすくなります。
関連記事:『集客や販促で活躍!LINE友だち追加広告とは?導入メリット2選』
LINE公式アカウントやLINE広告とのクロスターゲティングに対応
LINE for Businessでは、クロスターゲティングについて以下のように説明されています。
LINE公式アカウント、LINE広告、LINEセールスプロモーションそれぞれのメッセージ・広告配信やキャンペーンで取得したデータやオーディエンスをプロダクトを横断して配信することができる機能です。
横断した広告プロモーションやキャンペーンを実施することにより、より効果的で最適なコミュニケーションの実現が可能となります。
例えば、LNEポイントADで取得したデータに基づき、LINE広告を配信することでリターゲティングを行いコンバージョンへ誘導することが可能です。
また、友だち登録に繋がったユーザーと類似しているユーザーに対し、LINE広告を配信することで効率よく友だちを増やすことが可能です。
LINEポイントADでは、以下の3つのデータを獲得することが可能です。
Point CV | LINEポイントADを実施した際のコンバージョンユーザー |
Point Click | LINEポイントADを実施した際のクリックユーザー |
Point translation | LINEポイントADを実施した際のLP遷移ユーザー |
これらのデータを活用し、動画を視聴したユーザー、アプリをダウンロードしたユーザーなど、共有されたオーディエンスに向けてメッセージを配信する指定配信、LINE内の類似ユーザーに対し拡張配信を行う類似配信、共有されたオーディエンスを除外したメッセージ配信を行う除外配信を行うことが可能です。
関連記事:『LINE Tagとは?3種類のコードを使った広告の効果測定する方法を紹介』
LINEポイントADの配信方法
LINEポイントADは以下の4ステップで配信可能です。
- 審査
- お申し込み・入稿
- 管理画面共有
- 配信開始
審査では、遷移先のLPや企業の詳細について審査されます。
また入稿をする際、Friend Swipe ADはクリエイティブと呼ばれる複数枚のスライオを、Friend Video ADは広告動画を用意する必要があります。
スライドは最大10枚まで入稿可能で、最低枚数に指定はありません。
引用:『LINE Business Guide | LINE株式会社マーケティングソリューションカンパニー 2022年1月〜6月版 v2.7』
なお、LINE広告については、以下の記事で解説しています。
関連記事:『LINE広告とは?14種類や費用、配信方法をわかりやすく解説』
LINEポイントADを使用する際の注意点
配信期間中に設定金額を使い切るよう注意
LINEポイントADは最長12週間配信可能です。
配信開始時に、出稿金額と1CVあたりの費用を設定し、広告の配信を行います。
12週間の中で設定した出稿金額を使用しきれなかった場合、使用できていない分を損することになってしまうため、12週間以内で必ず使い切るようにしましょう。
また、広告運用をする際は、ボリューム配信オプションを変更しながら配信を行います。
ボリューム配信オプションを活用することで、ユーザーに対し広告が配信される頻度を変更することが可能です。
ボリューム配信オプションは、10%から90%の中で配信することが可能で、例えば、20%に設定した場合であれば、20%のユーザーに対してのみ配信することが可能です。
引用:『LINE Business Guide | LINE株式会社マーケティングソリューションカンパニー 2022年1月〜6月版 v2.7』
ポイントゲッター層とは、ポイント目当てで広告のジャンル関係なくクリックし条件を達成するユーザーのことです。
これに対し、ピュアユーザー層は隙間時間で不定期にLINEポイントクラブに訪問するユーザーのことを指し、ユーザーの質が高い傾向にあります。
そのため、ピュアユーザーを多く獲得することで、ブロック率を抑えた広告配信を行うことが可能です。
引用:『LINE Business Guide | LINE株式会社マーケティングソリューションカンパニー 2022年1月〜6月版 v2.7』
グラフにあるように、ポイントゲッター層は掲載し初めのタイミングでポイントを回収し、掲載時間が長くなればなるほど、ピュアユーザー層に対しリーチしやすくなる傾向にあります。
そのため、より多くのピュアユーザー層を多く獲得できるよう、配信を行う際は、臨機応変にボリューム配信オプションを変更する必要があります。
配信を行う際は、出稿金額を使い切ることとピュアユーザー層にリーチできるように配信ボリュームを変更することに注意しましょう。
最低出稿金額が高価
友だち追加広告を使用し、広告配信を行なった場合、友だち追加したユーザー数に応じて費用が決定します。
そのため、小中規模店舗を運営しているユーザーでもスタートしやすい施策です。
これに対し、LINEポイントADは最低出稿金額が2,000,000円であるため、誰でも簡単にスタートできる施策ではありません。
ポイントでユーザーの興味を引くことができることから、費用対効果は高いものの、スタートするための敷居が高い施策ではあるため、リーチしたい人数、友だち追加を促したい人数などに応じて、LINEポイントADを使用するか否かを判断する必要があります。
まとめ
LINEポイントADについて紹介しました。
LINEポイントADはポイントを使用し、ユーザーの興味を引くことが可能で、一般的な広告と比較しユーザーにリーチしやすい施策です。
獲得重視、友だち追加数重視、リーチ重視などニーズに合わせて使い分けることが可能で、企業や店舗が達成したい目標に応じて柔軟に使用することが可能です。
運用する際に、ピュアユーザー数に多くリーチできるよう設定する必要があることや、最低出稿金額が高価であることなど少し敷居が高く難易度が高い施策ではあります。
ただ、効率的に友だち追加を促せたり、運用していく中で取得したデータをLINE公式アカウントやLINE広告などで活用できる非常に有用な施策であるため、ぜひ1度検討してみたはいかがでしょうか。
この記事を読んで、LINEポイントADの運用が少しでも難しいと感じたら、広告代理店に任せるのも1つの手です。
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監修者
matsuyama2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。