日本国内で人口の約7割に相当する9,000万人以上のユーザーを抱えるLINE。
引用:『LINE Business Guide _202201-06』
圧倒的なシェア率から日本の生活インフラとして定着しています。
LINEには企業や店舗とユーザーをマッチングさせる機能としてLINE公式アカウントがあります。
コミュニケーションアプリである点を活かし、ユーザーと密にコミュニケーションを取ることが可能である点や、ブロックされない限り何度でも情報をリーチすることが可能である点から多くの企業や店舗によって使用されています。
国内での認証済みアカウント数は24万アカウントを超えるほどです。
引用:『LINE公式アカウントから「友だち」追加を開始条件に自動でメッセージを配信できる「ステップ配信」機能の提供を開始』
LINE公式アカウントを情報収集に用いるユーザー数は年々増加しており、顧客サポートに関するテクノロジーを提供しているモビルス株式会社が20代から60代の男女1,430人を対象に行った調査によると、普段LINEを使用しているユーザーのうちLINE公式アカウントを友だち登録している割合は66%と高いことがわかりました。
多くのユーザーが使用しているLINE公式アカウントですが、その他の集客施策と異なり、公式アカウントを友だち追加しているユーザー限定でリーチできる施策である点が特徴です。
そのため効果的に公式アカウントを使用するためには、ユーザーに対し友だち追加するように促す施策を打ち出す必要があります。
LINE公式アカウントの友だちを増やす施策の1つにLINE友だち追加広告があります。
LINEアプリ内に友だち追加を訴求する広告を配信することが可能です。
当記事では、LINE公式アカウントで友だちを増やすメリットと、LINE友だち追加広告について詳しく紹介します。
関連記事:『スマホで始めるLINE公式アカウント!8項目をアプリで簡単管理』
Contents
LINE友だち追加広告とは
LINE友だち追加広告とはLINE公式アカウントの友だち追加を訴求するための広告です。
引用:『【LINE】新メニュー「LINE Ads Platform CPF」の提供を開始 「LINE Ads Platform」を通じてLINEアカウントの「友だち」を獲得』
ユーザーは広告の「友だち追加」をクリックすることで公式アカウントを友だち追加することが可能です。
LINE友だち追加広告の配信面
引用:『友だち追加広告 LINE広告(友だち追加)|LINE for Business』
LINE友だち追加広告の配信面は以下の3つです。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
配信面を指定することはできません。
利用可能な広告フォーマット
LINE友だち追加広告を使用する場合、「画像」と「画像(小)」のフォーマットを登録することが可能です。
引用:『LINE広告』
サイズの規定は以下のとおりです。
画像 | 画像(小) |
1200×628pixel または1080×1080pixel | 600×400pixel |
画像は様々な配信面で使用されることから、大きく表示される場合であっても、小さく表示される場合であっても視認性の良いデザインを採用する必要があります。
引用:『クリエイティブを作成する|LINE Creative Lab Tips』
また、画像(小)はトークリストなど小さなサイズで広告配信する場合に使用されます。
視認性を良くするために画像の情報量が多くなりすぎないように注意する必要があります。
画像(小)を作成する際は、画像サイズを小さくするだけでなく、情報量も極力削減するように注意しましょう。
引用:『LINE広告』
なお、LINE広告の種類に関しては、以下の記事で詳しく紹介しております。
関連記事:『LINE広告とは?14種類や費用、配信方法をわかりやすく解説』
LINE友だち追加広告を使用するメリット
LINE友だち追加広告を使用するメリットは大きく2点です。
友だちを増やすことができる点
LINE公式アカウントの友だちを増やすメリットは以下の2点です。
- 効果的なキャンペーン施策を打ち出すことが可能な点
- ユーザー分析を行うことが可能な点
効果的なキャンペーンを打ち出すことが可能な点
LINE公式アカウントでは友だち追加しているユーザーに対し、一斉送信でメッセージやクーポンなどを配信することが可能です。
LINE公式アカウントでのメッセージ配信は開封率がおよそ7割と高く、また、およそ6割のユーザーはクーポンを利用するなど行動喚起する際に非常に有用です。
モダン焼発祥の店として有名な「ぼてぢゅう」を運営するBOTEJYU Group ホールディングス株式会社はLINE公式アカウントを用いた施策に成功した企業の1つです。
特にクーポンを用いた施策は効果的で、定期的にクーポンを配信することで安定した集客に成功しました。
効果的なキャンペーン施策で定期的にユーザーにリーチできる点がLINE公式アカウントの友だちを増やすメリットの1つです。
引用:『友だち数49万人!ユーザーに来店を促すお好み焼店クーポン活用とは』
ユーザー分析を行うことが可能な点
LINE公式アカウントでは、友だち登録しているユーザー属性や、配信した際のクリック率などを分析することが可能です。
詳細は以下のとおりです。
友だちの属性 |
|
チャット分析 |
|
メッセージ分析 |
|
LINE VOOM分析 |
|
クーポン分析 |
|
ショップカード分析 |
|
引用:『分析-ダッシュボード』
分析を行うことで次にメッセージやクーポンを配信する際に意識すべき年代や性別がはっきりするなどキャンペーン施策の効果をさらに高めることにつながります。
また、LINE友だち追加広告では、エリアや性別、年代など詳細なターゲティングを行うことが可能です。
LINE公式アカウントで効果のあるユーザー層に対し、LINE友だち追加広告においても広告配信を行うことで、広告の費用対効果を高めることにつながります。
他の広告と比較し配信することが容易な点
LINE友だち追加広告は他の広告と比較し非常に手軽にスタートできる広告施策です。
- 画像
- 画像(小)
- タイトル
- ディスクリプション
LINE友だち追加広告では、上記の4点を用意することで配信を開始することが可能です。
引用:『LINE広告』
例えば、Google広告を配信する場合であれば、基本的にユーザー広告をクリックした際の遷移先であるLPを用意する必要があります。
これに対し、LINE友だち追加広告で作成するクリエイティブは画像のみです。
そのためWeb広告を使用した経験がないユーザーでも画像を作成するだけで簡単に作成することが可能です。
LINE友だち追加広告は以上のようなメリットから、店舗や企業について興味のある、いわば健在層に対して漏れなくリーチしたい企業や店舗にとって有用な施策です。
手間が少ないことから、広告初心者に推奨したい施策の1つです。
LINE友だち追加広告の配信方法
- LINE公式アカウントの作成
- LINE広告アカウントの作成
- LINE友だち追加広告キャンペーンの作成
以上の3ステップで広告配信を行うことが可能です。
LINE公式アカウントやLINE広告アカウントの作成は既にアカウントを所有しているユーザーはスキップしていただいて大丈夫です。
LINE公式アカウントの作成
LINE公式アカウントの作成は以下のリンクから行うことが可能です。
参考:『LINE公式アカウント』
赤枠の「アカウントの開設(無料)」をクリックしアカウントの設定をスタートしましょう。
アカウント名や業種名などを入力することで簡単に解説することができます。
また、LINE友だち追加広告を使用する際はLINE公式アカウントを認証済みアカウントにする必要があります。
認証済みアカウントにすることで、アカウント名の横に青色のバッジがつき、LINEアプリ内での検索で表示されるようになります。
認証方法は、設定から「アカウント認証をリクエスト」をクリックすることで完了します。
審査には5日〜10日程度かかります。
LINE広告アカウントの作成
LINE広告のアカウントを作成する場合、まずLINEビジネスIDを発行する必要があります。
LINEビジネスIDとは、LINEが提供する各種ビジネス向けサービスの管理画面に同じID・パスワードでログインすることができるシステムのことです。
LINEビジネスIDは個人のLINEアカウントを使用した設定もしくはメールアドレスを使用した設定の2種類があります。
どちらを選択した場合でも簡単に設定を完了できます。
次に、広告アカウントを作成します。
指示に従って設定を進めることで広告アカウントを作成することが可能です。
最後にクレジットカードの情報を登録することで広告アカウントの作成は完了です。
引用:『LINE広告をはじめよう』
LINE友だち追加広告キャンペーンの作成
LINE友だち追加広告キャンペーンの作成はLINE広告管理画面の[+キャンペーンの作成]からスタートすることが可能です。
キャンペーンの目的で「友だち追加」を選択しましょう。
また、キャンペーン名や期間の設定を行いましょう。
次に広告グループの作成を行います。
性別や年齢、OSだけでなく詳細ターゲティングを行うことでリーチしたいユーザーを絞った配信を行うことが可能です。
趣味、関心や行動、属性など細かく設定することができます。
その後、広告フォーマットを設定することで配信を開始することができます。
引用:『LINE広告』
LINE友だち追加広告を作成する際の注意点
LINE友だち追加広告を作成する際は以下の2点に注意するようにしましょう。
- ポイントを押さえてクリエイティブを作成する
- 審査を通過できる内容である必要がある
ポイントを押さえてクリエイティブを作成する
LINE広告の公式サイトでは、上に添付した動画のように、ユーザーが指を止め、興味を持ち、アクションを起こすようなクリエイティブを作成する必要があります。
LINE広告は以下の3点に注意し広告を作成するよう促しています。
- 訴求したい内容は強調して表示
- ユーザーメリットを簡潔にまとめる
- テキスト内容に合わせてクリエイティブを選ぶ
まずは、この3点を徹底するようにしましょう。
また、友だち追加広告では動画を使用することができず配信する際に使用可能なクリエイティブは画像のみです。
動画と比較し伝えられる情報量は少ないものの、作成にかかる手間が少ないため、訴求したいユーザーに合わせて様々な種類のクリエイティブを作成し、最適化しましょう。
引用:『LINE広告 クリエイティブについて|LINE for Business』
クリエイティブの最適化により効率的な配信を実現した企業の1つにDeNAがあります。
引用:『【公式サイト】逆転オセロニア | ドラマチック逆転バトル』
DeNAが運営している「逆手オセロニア」では、ハイスコアを獲得した際の爽快感を味わうゲームである点を活かし、最高スコアのゲーム画面をクリエイティブに採用しました。
また、DeNAはPDCAを回すことを徹底しており、例えば、メインキャラクター3体、訴求分を15文字使用したクリエイティブから視認性を高めるためにキャラクター1体、訴求文11文字に削減し、CTR200%以上、CVR110%以上を達成しました。
引用:『DeNAが実践!成果を出し続けるLINE広告運用のコツ』
LINE広告は、クリエイティブ1つで大きく効果が変わるため、常に修正を行いより良い広告作成に取り組むようにしましょう。
関連記事:『LINEポイントADとは?6つのメニューで友達登録を促し認知拡大!』
審査を通過できる内容である必要がある
LINE広告を配信する際は審査基準に注意する必要があります。
審査については以下のリンクを参考にしてください。
参考:『LINE広告審査ガイドライン|LINE for Business』
特にLINE友だち追加広告を使用する際は「友だち」の表記に注意するようにしましょう。
画像やタイトル、ディスクリプションの友だちの表記が「友達」や「ともだち」になっているだけで審査落ちしてしまいます。
まとめ
LINE友だち追加広告では、ユーザーに対しLINE公式アカウントの友だち追加を訴求することが可能です。
友達の数を増やすことで効果的なキャンペーン施策を作成することが可能になり、また、ユーザー分析により会社や店舗のターゲットとなるユーザー属性を把握し、効率的なメッセージ配信や広告掲載を行うことにつながります。
クリエイティブを作成する際に注意点が多く、また定期的な修正を行う必要があることから手間がかかる施策ではあるものの、画像とタイトル、ディスクリプションを用意するだけでスタートできる始めやすい施策であるため導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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また、この記事を読んで、LINE友だち追加が難しいと感じた方や、クリエイティブの作成を手間に感じた方は広告代理店に相談することも手段の1つです。
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監修者
matsuyama2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。