株式会社ICT総研が行った、「2021年モバイルニュースアプリ市場動向調査」によると、モバイルニュースアプリの利用者数は年々増加しており、また今後も増加していくと予想されます。
SmartNewsはモバイルニュースアプリの1つです。
提携媒体数、掲載記事数はモバイルニュースアプリの中で最も多い結果となっています。
またICT総研が2021年10月5日から12日に、インターネットユーザー 10,746人を対象に実施したモバイルニュースアプリの利用実態についてのWebアンケート調査の結果を見ると、1年以内にモバイルアプリを利用したユーザーの中でSmartNewsを利用した割合は56.2%と過半数を超えており、これはYahoo!ニュースに次ぐ2番目に高い数字です。
2020年に行われた同様のアンケートでは、SmartNewsの利用率は21.4%であることと比較すると、34.8ポイント増加と、数字を大きく伸ばしており、今後も成長が期待できます。
SmartNews広告では、このように利用率が高く、成長著しいSmartNews内に広告を掲載することができます。当記事では、SmartNews広告についての説明と、ターゲティングすべきユーザーの特徴について解説します。
関連記事:『ターゲティング広告とは?6種類と仕組みをわかりやすく解説!』
Contents
SmartNews広告とは
SmartNews広告では、SmartNews AIによってどのコンテンツをどのユーザーに表示するかを決定しています。
SmartNews AIの役割はユーザー情報の収集と解析、解析に基づいたコンテンツの配信です。
ユーザーの閲覧履歴などの収集により、ユーザーの性別や年齢、興味のあるジャンルなどを解析し、それぞれのユーザー専用にセッティングされたコンテンツや広告の配置を実現しています。
広告に対し、興味があるユーザーに対し広告を掲載することができるため効率的な運用をすることにつながります。
SmartNews広告には以下の2種類があります。
- 運用型
- 予約型
運用型広告とは
引用:『SmartNews』
運用型広告ではコンテンツとコンテンツの間に、広告を掲載します。
名前の通り運用型であるため、掲載していく中で、入札単価を変更したり、ユーザー属性を変更するなどして広告の最適化に努めることができます。
また、コンテンツ内に溶け込んで違和感なく配信することができるため、広告感が苦手なユーザーに対しマイナスなイメージを与えづらいといったメリットもあります。
引用:『がんとしっかり向き合うために がん保険がよくわかるサイト』
例えば、アフラックがSmartNewsに掲載している広告においては、元がん患者の体験談を記事型にまとめた、別名記事LPを採用し、ニュースコンテンツの間に配置した場合でもユーザーが違和感なく読み進められるように工夫してあります。
関連記事:『運用型広告の種類7選!【本当に効果のある広告はどれ?】』
SmartNews広告の課金方式
課金方式はCPC(クリック課金)とCPM(インプレッション課金)の2種類があります。
CPCの場合、クリックされるごとに課金が発生するため、例えば、入札単価100円で10クリックされた場合であれば、
となり、広告費は1,000円になります。
CPMの場合、1ユーザーに対して1,000回広告が表示されるごとの料金が入札単価となります。そのため、入札単価1,000円で2,000回閲覧された場合、
となり、広告費は2,000円となります。
関連記事:『Web広告【PPC広告とは?】 代表3種類や費用の仕組みを解説!』
予約型広告とは
引用:『SmartNews』
予約型広告では、1日限定で配信を行える「1Dayメニュー」と1週間続けて配信を行える「Weeklyメニュー」の2種類があります。
SmartNewsアプリを開いたユーザーが必ず閲覧する部分に広告を配置し続けられるメリットは大きく、商品やサービスの情報をユーザーに強く印象付けられます。その反面、予約型広告は最低出稿金額が200万円と非常に高額です。
上の画像にある「すき家」の広告を掲載するためには、1日500万円かかります。
高額ではあるものの、大勢にリーチすることができるため、必要な予算を準備できる場合は、非常に有用な施策です。
SmartNews広告では、上の画像のように8パターンの掲載方法があります。それぞれの特徴に応じて使い分けをし、よりCVRの高い広告を目指しましょう。
SmartNewsで設定できるユーザー属性
運用型 | 予約型 | ||
OS |
| 〇 | 〇 |
性別 |
※ユーザーの行動によりAIが判断 | 〇 | 〇 |
年齢 |
※ユーザーの行動によりAIが判断 | 〇 | 34歳以下/35歳以上のみ指定可能 |
時間帯 | 1時間単位で指定 | 〇 | 〇 |
キャリア |
| 〇 | × |
オーディエンス |
| 〇 | 〇 |
記事ジャンル |
| × | 〇 |
興味関心 |
| 〇 | 〇 |
都道府県 | 47都道府県 | 〇 | 〇 |
上の表はSmartNews広告を使用する際に設定できるユーザー属性です。運用型広告と予約型広告で設定できるユーザー属性に差があるため、上の表を注意して確認するようにしましょう。
先述した通り、ユーザー数が多いため、記事のジャンルや興味関心などで細かくターゲティング行える点がSmartNews広告の魅力の1つです。
また、オーディエンス設定におけるキーワード設定では、そのキーワード含む記事を読んだユーザーに対し広告を配信できます。
検索連動型広告のキーワード設定と異なり、設定したキーワードを含む、ニュース閲覧履歴があるユーザーに対し何度でも接触することができるため、見込み客を獲得する際に活用したいユーザー属性の1つです。
ターゲティングすべきユーザーの特徴
世代によるターゲティング
SmartNewsは日米合算でアプリダウンロード数5,000万(2019年10月末時点)、月間2,000万ユーザー(2019年8月末時点)が利用しているサービスです。
参考:『提供開始4カ月で利用者数600万人を突破、スマートニュースの新型コロナワクチンチャンネルの「ワクチンアラーム」「ワクチンマップ」機能』
また、SmartNewsのユーザーは働く世代が多く、全ユーザーのうち、約6割がその世代に該当します。また、平均年収も高く、約半数のユーザーが平均年収を超えているといったデータもあります。
世代の分布においては、他の広告媒体と比較した場合、その差はより顕著です。
引用:『【2021年最新版】Twitterユーザーによる「企業公式アカウント利用実態調査」結果発表!』
例えば、Twitterの世代別分布をみると、年齢が上がれば上がるほど利用率が低下することが分かります。
関連記事:『Twitter広告で費用対効果をUPさせる5つの秘訣!その特徴を解説!』
引用:『【2021年最新版】Twitterユーザーによる「企業公式アカウント利用実態調査」結果発表!』
Instagramに関しても同様で、年齢が上がるにつれて利用率は低下します。
以上のことを踏まえ、SmartNews広告は比較的年齢が高めのユーザーに対し情報発信をしやすい媒体であることが分かります。
関連記事:『Instagram広告の特徴とは? 10のポイントを解説』
男女比もほとんど半々で、偏りがないことが分かります。
SmartNews広告は、比較的年齢層の高めの男女がターゲットとなるような商品やサービスを取り扱っている場合でも、他の世代と変わらず効果を発揮できる点で優れています。
それでは、働く世代の男女が興味を持つジャンルとは何なのでしょうか。
引用:『40代男性の4人に1人が「今が一番充実している」 40代のいいところは「余裕、落ち着き」 ~40代男性意識調査~』
株式会社マンダムが2018年に189名の40代男性に対し行った「若いころより、今のほうが頑張っていることは?」という質問に対し、「仕事」、「家族サービス」、「趣味」と回答する割合が高く、これらに関する商品やサービスを取り扱っている場合、SmartNews広告が有用でしょう。
引用:『20代から60代までの女性が興味・関心があるのはどんなこと?』
また、女性のライフスタイル研究所が20代から60代の女性1,608名を対処に行った興味・関心についてのアンケートの結果を見ると、年を重ねるごとに、興味が「ファッション」から「旅行」、「外食・グルメ・食べ歩き」、「映画鑑賞」にシフトしていることが分かります。これらの商品やサービスを使用している場合、SmartNews広告は有用でしょう。
キーワードによるターゲティング
SmartNewsはターゲットとなるユーザーが少ない商品やサービスのPRをする際に有用です。
SmartNewsには様々なチャンネルがあります。SmartNewsヘルプセンターにおいて、チャンネルは以下のように説明されています。
トップ・エンタメ・国際・クーポンなどの記事をカテゴリごとに閲覧できる機能をチャンネルといいます。あらかじめ登録されているチャンネルに加えて、お好みのチャンネルを登録できます。
記事をカテゴリごとに分けて閲覧できることで、ユーザーは興味のある記事を発見しやすく、掲載記事数がモバイルニュースアプリの中で最も多いにもかかわらず、ニーズに合ったニュースを簡単に発見することができます。
チャンネルはあらかじめ設定されているエンタメや国際などのほかに、ユーザーが自分で追加するものがたくさんあり、興味のあるチャンネルを追加していくことでSmartNewsアプリをカスタマイズすることができます。
引用:『SmartNews』
SmartNewsはチャンネルの数が豊富で、社会・政治など経済に関する話題からスポーツや美容に関する話題まで1,000を超えるチャンネルを提供しています。
引用:『ユーザーに情報を。SmartNewsが新規オーディエンスを開拓。』
豊富なチャンネルのおかげで、ユーザーは容易に興味のあるコンテンツにアクセスでき、また、広告を掲載する際は、興味を持つユーザー数が少ないジャンルであっても、キーワードを用いてターゲティングを行うことができるため、効率的にニーズのある場所に広告を掲載できます。
以上より、
- 働く世代の男女
- 興味を持つユーザー数が少ないジャンルに興味を持つ男女
にターゲティングをし、広告掲載をする際は、SmartNews広告の使用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
SmartNewsは提携媒体数、掲載記事数においてモバイルニュースアプリの中でNo.1の地位を確立しており、また、Yahoo!ニュースに次いで2番目に高い利用率を誇っています。
2020年から2021年にかけて利用者の増加率が圧倒的で、今後の利用率増加も期待できます。SmartNews広告では、成長著しいSmartNewsのコンテンツ内に広告を掲載することが可能です。
世代別の利用割合に差が少なく、多くのユーザーに対し万遍なくリーチできる点が魅力で、特に、Twitter広告やInstagram広告でリーチしづらい働く世代にリーチしやすい点はSmartNews広告を使用する大きなメリットです。
仕事や家族サービス、旅行といった働く世代の男女の興味を引くことができるような商品やサービスを取り扱っている場合であれば、SmartNews広告を検討してみるのはいかがでしょうか。
また、通常の広告ではターゲティングしづらい興味を持つユーザーの絶対数が少ないジャンルでも簡単にターゲティングできる点も魅力の1つです。
豊富なチャンネルはユーザーが興味のあるコンテンツにアクセスすることを容易にし、そこから得られる閲覧履歴からターゲットとなるユーザーにリーチしやすい広告媒体です。
上記したターゲティングに限らず、SmartNews広告は多くのユーザーにリーチしやすい広告です。マーケティングを行う際の選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。
また、この記事を読んで、SmartNews広告の導入や運用が少しでも難しいと感じたら、広告代理店に相談することも1つの手です。
株式会社Unionでは導入、運用のサポート、そして蓄積されたノウハウから短期間で問題解決に導きます。
また、弊社の広告運用担当はYahoo!広告、およびGoogle広告の認定資格保持者であり、知識のアップデートを行っております。薬事法管理者が在籍しておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能。
お客様のあらゆるニーズに対し 分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談下さい。
監修者
matsuyama2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。