リスティング広告は低予算で始められるため、中小企業が始めやすいWeb広告として知られています。
この記事をお読みの方もリスティング広告を検討しているのではないでしょうか。
しかし、リスティング広告の特徴を把握しておかなければ、理想の成果は見込めません。
また、中小企業の場合はリスティング広告を自社運用すべきか、業者委託すべきかを考える必要があります。
今回は、中小企業におすすめのリスティング広告の始め方について解説します。
この記事を読めば、どのようにリスティング広告を始めるべきか判断できるようになるため、ぜひ参考にしてみてください。
リスティング広告とは
リスティング広告は検索結果の上位に表示される広告で、別名「検索連動型広告」と呼ばれています。
初めにリスティング広告の仕組みやメリット、デメリットについて解説します。
仕組み
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに連動して検索結果の上位に表示される広告です。
ユーザーがGoogleやYahoo!の検索エンジンを活用したいと思う瞬間は、
- 知りたい(know)
- 行きたい(Go)
- やってみたい(Do)
- 買いたい(Buy)
の4つに分類されると言われています。
そのため、検索結果の上位に広告を表示させれば、見込み度の高いユーザーにアプローチができるのです。
しかし、リスティング広告はテキストで訴求することになるため、限られた文字数で商品やサービスの魅力を訴求できるかが重要となります。
参考:『ELEMINIST Googleが提唱した「マイクロモーメント」 ニーズが生まれる瞬間を活かすマーケティング戦略とは』
メリット
- 顕在顧客にアプローチができる
- 広告運用を改善できる
- 内容変更したら瞬時に反映される
- 低予算でも広告が出稿できる
リスティング広告は、ユーザー自身が「知りたい」「行きたい」「やってみたい」「買いたい」とキーワード入力して検索しているため、購買意欲が高まっているユーザーにアプローチができます。
また、広告運用の成果はデータで確認でき、それらを参考にして改善できます。
キーワードや広告文など内容を変更すれば、翌日には反映される手軽さが魅力です。
さらに、広告予算は1,000円と低予算の場合でも出稿でき、「効果が出るか試してみたい」「少ない広告予算で配信してみたい」というニーズを叶えてくれることがメリットです。
デメリット
- 潜在顧客にアプローチしにくい
- 競合が多いと広告費用が高くなる
- 運用ノウハウが必要になる
リスティング広告は、キーワード検索結果に上位表示させる広告です。
そのため、ユーザー自身がニーズを自覚しておらず、情報収集するまでに至っていない潜在顧客にはアピールしにくいです。
また、競合他社が同じキーワードでリスティング広告を出稿していた場合はクリック単価が高くなります。
1クリック1,000円以上になることもあるので、キーワード選定が重要となり、運用ノウハウが求められることがデメリットです。
これらのデメリットは対策すれば改善できます。
例えば、キーワード選びを見直したり、広告品質を上げればクリック単価は安く抑えられます。
また、潜在顧客にもアプローチしたい場合はSNS広告を組み合わせるとよいです。
参考:『Yahoo!JAPAN広告 リスティング広告とは? 初心者でもわかる仕組みや費用、運用方法を解説』
関連記事:『リスティング広告のクリック率が向上するキーワード選定方法5選!』
リスティング広告が向いている中小企業
リスティング広告の特徴について説明しましたが、成果を出すためにも、どのような中小企業が利用すべきかを確認しておきましょう。
その理由は、リスティング広告には向き・不向きがあるためです。
ここでは、リスティング広告が向いている中小企業の特徴をご紹介します。
顕在顧客にアプローチしたい企業
リスティング広告は顕在顧客向けにアプローチしたい中小企業におすすめです。
その理由は、特定のニーズを抱えてキーワード検索しているユーザーに広告が配信できるためです。
例えば「ダイエット 3キロ」と検索したユーザーに対して、サプリメントの広告を配信すれば、商品購入してもらえる確率は高くなります。(※ダイエットのためのサプリメントなどは薬機法が定められているため、広告運用をプロにお任せすることをおすすめします。)
また、パーソナルジムの広告を配信すれば、体験予約してもらえる確率が高くなるでしょう。
このように、ニーズを抱えた顕在顧客にアプローチしたい場合は、リスティング広告を検討してみてください。
関連記事:『無料でECのリスティング!Googleマーチャントセンター活用方法3選』
緊急性の高い商材を提供している企業
リスティング広告は、水回りトラブルや不用品回収など緊急性が高い商材を提供している中小企業におすすめです。
その理由は、緊急のトラブルを解決できるサービスを探す場合は検索エンジンが使用されることが多いためです。
検索結果で上位表示しておけば、自社サービスをタイミングよくアピールできるでしょう。
ユーザー側は、すぐにサービスを利用したいと思っているため、お問い合わせに繋がりやすいです。
そのため、緊急性の高い商材を提供している場合は、リスティング広告を検討してみてください。
広告運用を改善して成果を上げたい中小企業
リスティング広告は、広告運用を改善して成果を上げていきたい中小企業におすすめです。
データを確認して運用を改善していけば、成果が見込めてきます。
オフライン広告では数値や根拠を参考にした改善がしにくいため、これはリスティング広告のメリットと言えるでしょう。
運用方法を改善すれば、翌日には内容が変更されるため、PDCAサイクルを回して成果を出していくことができます。
そのため、PDCAサイクルを回して成果を出したい場合は、リスティング広告を検討してみてください。
参考:『Yahoo!JAPAN広告 リスティング広告とは? 初心者でもわかる仕組みや費用、運用方法を解説』
中小企業のリスティング広告の始め方
中小企業がリスティング広告を始めたい場合、自社運用する方法とリスティング代行業者へ依頼する方法があります。
どちらの方法が良いかは、各社で異なるため、どちらがよいか判断できるようになりましょう。
関連記事:『リスティング広告【自社運用・代理店運用】を4つの切り口で解説!』
[比較]自社運用と業者依頼
自社運用 | 業者依頼 | |
メリット |
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デメリット |
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自社運用がおすすめの中小企業
社内にリスティング広告の運用ノウハウを持っている担当者がいて、運用に集中できる場合には自社運用がおすすめです。
その理由は、リスティング広告を自社運用すると代行手数料がかからないためです。
代行手数料は基本的に広告費の約20%程度を支払わなければいけません。
例えば、100万円の広告費を使用してリスティング広告を配信したい場合は、20万円の代行手数料を用意する必要があります。
社内にノウハウがある場合は、代行手数料を広告費に回した方が、より高い効果が見込めるでしょう。
また、リスティング広告を自社運用すれば、即座に改善できるというメリットがあります。
そのため、リスティング広告の運用担当者がいる中小企業は自社運用がおすすめです。
業者依頼がおすすめの中小企業
リスティング広告の成果を重視したい場合や、運用するための業務時間を割けない場合は業者依頼がおすすめです。
その理由は、リスティング広告のノウハウを豊富に持っているプロに広告運用をお任せできて、成果を上げていくことができるためです。
同業界のリスティング広告の運用実績を持っている業者であれば、これまでのノウハウを活かした提案をしてくれます。
リスティング広告のアカウントの作成から広告運用まで全てをお任せできるため、通常の業務に集中できます。
そのため、リスティング広告の運用に時間が割けず、プロにお任せしたいと考えている中小企業は業者依頼がおすすめです。
関連記事:『リスティング広告手数料の相場は?代理店へ支払う5つの費用を解説』
自社運用のやり方
リスティング広告を自社運用する場合の手順は以下の通りです。
- アカウントの構成を考える
- キャンペーンを作成する
- 広告予算を設定する
- キャンペーンの設定を行う
- 広告グループの設定を行う
- 広告表示オプションの設定を行う
- リスティング広告の運用を開始する
- 運用データを確認して改善していく
リスティング広告の自社運用について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:『検索連動型広告とは?仕組みと運用開始までの12のステップを解説』
業者依頼やり方
リスティング広告運用を業者依頼する場合の手順は以下の通りです。
- 広告代理店を選ぶ
- 打ち合わせを行う
- 提案内容を確認する
- 広告入稿・配信開始
- 運用状況の報告を受ける
リスティング広告運用を業者依頼する場合は、依頼先の選び方が成否を左右します。
そのため、リスティング代行業者選びは慎重に行いましょう。
リスティング代行業者の選び方について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:『リスティング代行業者の選び方17選!おすすめの代行業者まで紹介!』
参考:『ツギノシダイ リスティング広告のやり方は?特徴・費用から出稿・運用方法まで解説』
中小企業のリスティング広告運用でよくある質問
最後に中小企業がリスティング広告運用をする上でよくある質問をご紹介します。
Q.Google広告とYahoo!広告のどちらに出稿すべきですか?
Google広告とYahoo!広告の違いを理解した上で、出稿媒体を選びましょう。どちらにも出稿するということも実務では多くあります。
それぞれのリスティング広告の違いを挙げるとすれば、「ユーザー層」と「広告表示オプションの種類」です。
ユーザー層
Googleの検索エンジンはシンプルな画面なため、若い世代やビジネスユーザーが多いです。
その一方でYahoo!の検索エンジンにはニュースなど、さまざまな情報が掲載されています。
そのため、40代50代の方やプライベート時に利用するユーザーが多いです。
広告表示オプションの種類
GoogleにはYahoo!にはない「アプリリンク表示」や「プロモーション表示」などの広告表示オプションが用意されています。
そのため、開発したいアプリの利用者を増やしたい場合や来店予約を促したい場合はGoogle広告を利用した方がよいでしょう。
参考:『MOLTS GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い|仕組みや費用を解説』
Q.リスティング広告の費用の目安はどれぐらいですか?
リスティング広告の費用の目安は10~100万円/月です。
リスティング広告の最低出稿金額はなく1,000円からでも出稿できます。
しかし、少額過ぎると十分なクリック数を出せずデータが貯まらないため効果測定ができません。
リスティング広告は運用データを見て改善していき効果を出していくものです。そのため、30万円程度は用意することをおすすめします。
参考:『WALTEX リスティング広告費用の目安/相場は?失敗しない予算の決め方を紹介』
Q.運用データは何か月分を蓄積すればいいですか?
リスティング広告の運用データは、最低でも3ヵ月分は蓄積しましょう。
その理由は、リスティング広告は運用データを参考にしながら改善していき最適化していく必要があるためです。
どのような広告文が効果的であるのか、どのページのアクセスが良いのかを見ながら調整していき、CVR(コンバージョン数)やCPA(コンバージョン単価)を改善していかなければいけません。
参考にできる運用データが蓄積されるまで最低3ヵ月かかると覚えておきましょう。
参考:『forcle | リスティング広告の効果が出るまでの期間は?効果を上げる方法も解説。』
Q.将来的に自社運用したい場合はどうすればいいですか?
現在はノウハウがなくて自社運用ができないけれど、将来的には内製化したい場合は、リスティング代行業者が提供するインハウス支援サービスを利用してみてください。
インハウス支援サービスであれば、プロのスタッフからリスティング広告運用のノウハウが学べます。
最初はリスティング代行業者に運用を依頼して、将来的に自社運用へ移行していくことができるサービスとなります。
参考:『MEDIX インハウス支援サービス』
関連記事:『リスティング代行業者の選び方17選!おすすめの代行業者まで紹介!』
まとめ
リスティング広告の始め方には、自社運用する方法と業者依頼する方法があります。
どちらの始め方がよいかは、お客様の状況次第で異なってきます。
今回は、リスティング広告の特徴から始め方まで分かるように解説してきました。
そのため、この記事を読みながら、どちらの始め方がよいか判断してみてください。
弊社ではリスティング広告運用代行というサービスを展開しております。
リスティング広告の運用経験を豊富に蓄積している他、Google広告、Yahoo!広告の正規代理店として認定されています。
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監修者
matsuyama2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。