大手ECサイトのAmazonに、商品を出品したら売り上げが増えるのではないかと検討された企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
Amazonには数多くの商品が出品されていますが、Amazonスポンサープロダクト広告を利用すれば、検索結果で自社商品を上位表示させられます。
その結果、多くのユーザーに商品を見てもらえて、認知度アップや売上アップにつなげられるのです。
このような魅力があるAmazonスポンサープロダクト広告は、どのように始めれば良いのでしょうか?
この記事では、初心者の方向けにAmazonスポンサープロダクト広告の始め方をご紹介します。
Contents
Amazonスポンサープロダクト広告とは
Amazonスポンサープロダクト広告とは、Amazon内の検索結果で上位に表示できる広告です。
また、商品詳細ページにある「この商品に関連する商品」の広告枠に商品を表示させることもできます。
Amazonで商品の広告を表示させて、販売促進していくために活用されます。
参考:『amazon.co.jp Amazonの広告ソリューションで認知と売上を向上しましょう』
本記事では、Amazonスポンサープロダクト広告について解説しますが、他の広告に興味がある方は下記の記事をお読みください。
関連記事:『8種類のAmazon広告を使いこなそう!最新の動画広告とは?』
Amazonスポンサープロダクト広告のメリット
Amazonスポンサープロダクト広告のメリットは4つあります。
商品の認知度を上げられる
Amazonスポンサープロダクト広告を運用すれば、出品した商品の認知が上げられます。
その理由は、検索結果で上位表示させられたり、商品詳細ページに関連商品として広告が出稿できたりするためです。
ニールセンデジタルが発表した「Nielsen Digital Content Ratings」では、Amazonの月間利用者数は5,234万人であると述べられています。
多くの人が利用しているAmazonで広告を運用すれば商品を見てもらえることでしょう。
また、Amazonの公式サイトでは、Amazonスポンサープロダクト広告によってインプレッション(広告が表示された回数)が55倍に伸びたという事例が紹介されています。
この事例から、商品の認知度アップが期待できます。
参考:『ECのミカタ 視聴者数1位は楽天、2位はAmazon ニールセンデジタルがECサービス利用状況レポートを公表』
売上アップが見込める
Amazonスポンサープロダクト広告を運用すれば、売上アップが狙えます。
その理由は、AmazonのECサイトを訪問するユーザーは商品を購入することを決めてECサイトを訪問しているためです。
また、Market Track社の独自調査によると、58%の消費者がオンライン上で商品を探すときにAmazonで検索しているという結果が発表されています。
商品購入を決めた多くの人が、AmazonのECサイトを訪問しているため、検索結果で上位表示させておけば売上アップが見込めるのです。
また、Amazon広告の公式サイトでは、注文件数が40%増えた事例が紹介されています。
参考:『impress EC利用者の58%はアマゾンで商品検索をスタート。グーグルのSEOだけでなくAmazon内の表示対策が大切な理由』
予算内で広告運用ができる
Amazonスポンサープロダクト広告は、クリック課金制(広告がクリックされた場合のみ費用が発生する)が採用されおり、クリック単価は独自で設定できます。
また、1日の広告費用の上限額を設定できるため、予算が超過する心配もありません。
キャンペーンレポートで広告費用とパフォーマンスの推移が確認できるため、効果が出た広告の予算を上げて、効果が出ない広告の予算を下げるなどの施策ができます。
そのため、限られた予算でも広告運用がしやすいです。
参考:『Glad Cube 【2022年最新版】 Amazon スポンサープロダクト広告の基本』
誰でも簡単に広告運用ができる
Amazonスポンサープロダクト広告は、オートターゲティングとマニュアルターゲティングの2つが選べます。
オートターゲティングを選択すれば、出品している商品から広告を生成され自動配信してもらえます。
広告運用の細かい設定は必要ありません。そのため、Amazon広告運用は未経験でも簡単に取り組めます。
参考:『Amazon ads 貴社用の30日間の立ち上げプラン』
[準備]Amazonスポンサープロダクト広告の始め方
Amazonスポンサープロダクト広告を運用していく前に事前準備をしておきましょう。
その理由は、「在庫切れだと広告運用しても効果が見込めない…」などの予期せぬトラブルが起きるためです。
このようなトラブルを防止するために行うべき事前準備をご紹介します。
Amazonスポンサープロダクト広告の掲載許可を確認する
Amazonスポンサープロダクト広告は、大口出品者や関連取引会社、出版会社および著者、その代理店が利用できるサービスです。
また、出品している商品が該当カテゴリーに属している必要があります。
広告の掲載許可には一定の基準が設けられているため、該当するかを確認しましょう。
出店プランを大口出品にすれば、Amazonスポンサープロダクト広告が使用できます。
広告運用者にログイン権限を付与する
Amazonスポンサープロダクト広告を運用するために、Amazonアカウントに広告運用者がログインできるようにしておきましょう。
Amazonへ商品を出品している場合は「Amazonセラーセントラル」の「設定」からログイン権限の管理ができます。
商品の在庫があることを確認する
在庫切れの商品はAmazonスポンサープロダクト広告の掲載許可が下りません。
広告の掲載許可の審査手続きは72時間以内に完了します。審査中に商品の在庫が切れると掲載許可が下りません。
そのため、Amazonに出品して品切れになる傾向がある商品は、在庫を用意しておきましょう。
説得力のある商品名を付ける
商品名は情報が十分に伝わる読みやすい商品名を付けましょう。
商品名の付け方のコツは、ユーザーが求めるキーワードを入れることです。
また、メインキーワードを左詰めに入れて、ユーザーに伝えたいことを明確にしましょう。
商品名は長すぎると、全て表示されずに途切れて表示されてしまいます。そのため、60文字程度で商品名を考えてみてください。
商品の特徴は3つ以上を箇条書きする
商品の特徴を説明する場合は、文章に箇条書きを加えて読みやすくしましょう。
以下の項目を箇条書きにすると、商品の特徴が伝わりやすくなります。
- 商品の内容
- 利用用途
- 寸法
- 使用上の注意事項
- 対象年齢
- 原産国
参考:『Amazon ads 貴社用の30日間の立ち上げプラン』
高画質の画像を4枚以上掲載しておく
Amazonに掲載する商品画像は縦と横が1,000pixel以上の高画質のものを用意しましょう。
その理由は、商品の質感や形状を具体的に伝えると、消費者の「イメージと商品が異なったらどうしよう」という不安を払拭できるためです。
この不安を払拭できれば、商品購入してもらいやすくなります。
そのため、さまざまな角度から撮影した高画質の画像を4枚以上掲載しておきましょう。
参考:『Amazon ads 貴社用の30日間の立ち上げプラン』
参考:『Keyword marketing ベテランが解説!Amazonに出品しているならやるべき「スポンサープロダクト広告」の始め方』
[実践]Amazonスポンサープロダクト広告の始め方
Amazonスポンサープロダクト広告の事前準備を終えたら、実践に取り組みましょう。
ここでは、初心者の方向けにAmazonスポンサープロダクト広告の始め方をご紹介します。
「スポンサープロダクト広告」を選択する
- Amazon広告キャンペーンマネージャーを立ち上げる
- 「新しいキャンペーン」を押す
- 「ポンサープロダクト広告」を押す
キャンペーンを作成する
- キャンペーン名を入力する
- 広告運用の開始と終了の期日を設定する
- 1日の予算を設定する
補足
Amazonでは、キャンペーンの終了日を設定せずに継続的に広告運用する方法が推奨されています。
広告運用は継続的に行っていきPDCAサイクルで効果が見込めてくるものです。
そのため、キャンペーンの終了日は設定する必要はありません。
1日の広告予算は、いつでも変更できるため安心してください。
ターゲティングを設定する
ターゲティングの設定方法には「オートターゲティング」と「マニュアルターゲット」の2通りがあります。
オートターゲティング | 広告を設定した商品から、関連性のある広告枠をAmazonが選択して広告掲載する =広告運用を自動化できる |
マニュアルターゲティング | 商品に設定したキーワードや関連の広告枠に基づいて広告掲載する =自分で広告運用できる |
Amazonスポンサープロダクト広告の初心者の方は、オートターゲティングを選択するようにしましょう。
広告を掲載する商品を選択する
キャンペーンに広告に掲載する商品を登録していきます。
推奨フィルターで表示される商品は広告向きの商品を意味しているので選択すると良いでしょう。
キャンペーンの入札戦略を設定する
キャンペーンの入札戦略を3種類から選びます。
動的な入札-ダウンのみ | 売上に繋がる可能性が低い広告クリックに関して、リアルタイムで入札額を自動的に下げていく入札戦略。新規開拓に向いている。 |
動的な入札-アップとダウン | 売上に繋がる可能性が低い広告クリックの入札額は下げて、売上に繋がる可能性が高い広告クリックの入札額を上げていく入札戦略。効率的な広告運用を希望したい方に向いている |
入札額 | キャンペーン期間を通して正確な入札を行ってくれる。特定のターゲティングをしたい方に向いている |
広告グループを作成する
広告グループは、1つのキャンペーンに複数つくることができます。
関連性のある商品ごとに分けて広告グループを作成しましょう。
その理由は、広告グループ別に広告運用の結果を分析できるようになるためです。
また、広告で掲載したい商品を設定します。検索覧から商品を探せます。
右上にある「キャンペーンの開始」ボタンを押すと完了です。
Amazonスポンサープロダクト広告の始め方に関する質問
最後に、Amazonスポンサープロダクト広告の始め方に関する質問をご紹介します。
Amazonスポンサープロダクト広告の費用はどれぐらい?
Amazonスポンサープロダクト広告のクリック単価は、広告運用担当者が決定できます。
そのため、購入検討者が商品の広告をクリックした際に、支払っても良い上限額を入札してください。
入札額を上げるほど競争力が高まり、広告表示される確率が上がります。
Amazonスポンサープロダクト広告の対象外となる商品は?
下記に該当する商品はAmazonスポンサープロダクト広告の対象外となります。
- 成人向けの商品
- 閉鎖されたカテゴリーの商品
- 中古の商品
- 再生品
こちらに関して詳細が知りたい方は、Amazonスポンサープロダクト広告のクリエイティブ承認ポリシーを確認してみてください。
参考:『amazon ads スポンサープロダクト広告貴社の商品を次の素晴らしい発見に。』
まとめ
今回はAmazonスポンサープロダクト広告の始め方をご紹介しました。
おさらいのために、広告運用の始め方を要約すると以下の通りになります。
Amazonスポンサープロダクト広告の始め方
- キャンペーンの種類で「スポンサープロダクト広告」を選択する
- キャンペーンを作成する
- ターゲティングを設定する
- 広告を掲載する商品を選択する
- キャンペーンの入札戦略を設定する
- 広告グループを作成する
- 掲載する商品を設定する
ぜひ、これを機会にAmazonスポンサープロダクト広告を始めてみてください。
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監修者
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