- アフィリエイト広告を出稿したいけど、社内リソースが足りない…
- アフィリエイト広告を出稿しているけど、全然成果が出ない…
- 今の広告代理店の対応が微妙…
上記のことでお困りではありませんか?
引用:『株式会社矢野経済研究所 | アフィリエイト市場に関する調査(2020年)』
現在、アフィリエイト広告の市場規模は年々増加しており、2019年度には3,098億円を超え、2024年度には4,951億円を超えると予測されています。
市場の伸長要因として、矢野経済研究所では下記を挙げています。
- 大手企業であるナショナルクライアントのアフィリエイト予算の拡大
- サブスクリプション(定期購入)モデルの拡大
- SNSや動画プラットフォームの集客チャネルの活用拡大
- キャッシュレス分野の拡大
- EC化率の拡大
- コロナ禍でのインターネット利用率の増加
- アフィリエイト市場参入企業の増加の可能性
ただし、Safariを中心としたITP(Intelligent Tracking Prevention)によるクッキーの制限や、Yahoo、Googleなど広告出稿サービスの広告審査基準の厳格化など、アフィリエイト広告出稿者には新たな対応が求められている面もあります。
参考:『アフィリエイト広告をめぐる現状と論点(消費者庁 令和3年6月10日発表)』
参考:『アフィリエイト市場はコロナ禍で成長か縮小か2極化 全体は成長するも伸長率は鈍化傾向/矢野経済研究所』
そこで、アフィリエイト広告を出稿する際に、広告代理店に運用を代行してもらう場合があります。
弊社は、2012年より10年ほどアフィリエイトをメイン業務の一つとして扱ってまいりました。本記事では、弊社の実績を踏まえて、下記の3点についてご紹介します。
- 広告代理店に運用を依頼するメリット
- 広告代理店を選ぶポイント
- アフィリエイト広告で成果を出すコツ
Contents
ASPの広告代理店を使うメリット3選
参考:『ASP事業 | 有限会社プラス1・コミュニケーションズ』
アフィリエイト広告では、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)と広告掲載企業を繋ぐ代理店が存在する場合があります。ASPの広告代理店を使うメリットを、厳選して3つご紹介します。
社内リソース不足が解消できる
ASPは弊社が取引している範囲でも大小40~50社ほどあります。それぞれ特徴も異なるため、広告出稿にふさわしいASPの選定は工数のかかる作業です。
またASPを選定した後も、ASPの担当者とのコミュニケーションコストや効果測定コスト、社員の教育コストなどが定期的にかかることを考えると、社内リソースだけでは不足するケースが出てきます。
広告代理店である株式会社シードでは、担当者が承認作業等に追われることで、戦略立案やメディア開拓、メディア分析等の重要性が高い業務に手が回らない点を指摘しています。
自社にノウハウが蓄積されないのはデメリットですが、すぐに結果を出したい場合は専門性の高い広告代理店に運用を任せるのも一つの手です。
計画から改善までプロのサポートが受けられる
ASP広告代理店を活用することで、以下のようなアフィリエイト広告運用に必要なサポートが受けられます。
- コンバージョンの戦略立案
- LP(Landing Page)の制作
- 効果検証および改善
取り扱う商品やサービスによって、資料請求や無料体験、商品購入などの適切な着地点は異なります。
成果発生地点の設定によってコンバージョン率は大きく変わるので、それに応じた成果報酬の単価を決定していく必要があります。
参考:『ASP事業 | 有限会社プラス1・コミュニケーションズ』
各広告代理店によって効果検証の手法は異なるため一概には言えませんが、弊社では以下のような施策を実行し、改善につなげていきます。
- 直接CV、自然検索CVの測定
- 記事LPからLPへの遷移率の測定
- ヒートマップツール(ユーザーの行動を色で可視化するツール)の活用
- 日次レポートの作成
- 間接効果(直接コンバージョンには至っていないが、コンバージョンに至るまでの経路で接触した広告の効果)の測定
アフィリエイト広告運用は、実際の成果発生に応じて報酬を支払うケースが多いです。
そのため、クリック課金やインプレッション課金のWeb広告運用と比べて始めるハードルが低いのもメリットの一つです。
関連記事:『アフィリエイトとアドセンス(Google)4つの違いを解説』
クローズドASPを扱える可能性が高まる
ASPの中には、一部のアフィリエイターしか参入できないクローズドASPがあります。
代表的なクローズドASPとしては、下記が挙げられます。
クローズドASPでは厳しい審査基準を設けることで、高品質・高単価なアフィリエイト運用を可能にしています。
一方で、クローズドASPの情報は基本的に開示されていないため、担当者に直接連絡を取るしかありません。
そこでクローズドASPとコネクションがある広告代理店を使えば、スムーズにアフィリエイト広告を出稿できる可能性が高まり、成果につながりやすくなります。
ASP広告代理店を選ぶポイント4選
ASPの広告代理店を選ぶ際に重要視したいポイントが4つありますので、ぜひ参考にしてください。
アフィリエイト広告の運用実績は十分か
広告代理店のホームページに、アフィリエイト広告の運用実績が掲載されているか、必ずチェックしましょう。
特に運用実績のある業界は、各広告代理店の特色が現れます。
たとえばASP広告代理店の一つ、Value Partners(株式会社バリュー・パートナーズ)では、下記ような幅広い業界で実績を掲載しています。
- コスメ
- スクール・塾
- オンラインゲーム
- 不動産
- 美容クリニック
- 健康食品
- 旅行
- 金融
参考:『アフィリエイト運用代行 成果報酬型広告の代理店 | バリュー・パートナーズ』
一方で株式会社シードでは、
- パソコン販売
- マッチングアプリ
- 美容家電販売
- オーガニック化粧品
の4ジャンルの実績掲載となっており、それぞれで売上11.6倍や件数40倍など、具体的な成果を紹介しています。
こういったLPや会社案内ページで紹介されている業界は、ASPの広告代理店が得意としている可能性が高いです。
そのため、事前リサーチ段階で出稿する商品やサービスの内容とマッチした代理店を選ぶことがポイントです。
ASPとのコネクションは豊富か
広告代理店の会社案内などで、主要取引先にASPの運営会社が記載されている場合、該当するASPとのコネクションを持っている可能性が高まります。
実際、弊社では「株式会社アドウェイズ」「株式会社オプト」「株式会社バリューコマース」といった運営会社のアフィリエイト広告を扱っております。
- 株式会社アドウェイズ
- 株式会社オプト
- 株式会社サイバーエージェント
- 株式会社サムライ・アドウェイズ
- 株式会社バリューコマース 他
また広告代理店が自社でメディア運営している場合であれば、そのメディアにアフィリエイト広告を載せてもらうことも可能です。
お問い合わせを無料で受け付けている会社もございますので、気になった企業に確認してみるというのも一つの手です。
関連記事:『大手広告代理店にリスティング運用を依頼すべき?5つの注意点を紹介』
対応範囲はどこからどこまでか
広告代理店によって、たとえば以下のように対応できる範囲は異なります。
- 自社メディアにアフィリエイト広告を掲載
- Web広告運用も併用可能
- LP制作代行
- 動画クリエイティブ制作代行
会社によっては、LPなど一部を自社で調達する必要が出てきます。
LP制作代行の相場は最低10万円~、リスティング広告運用代行の相場は広告費の20%と言われています。アフィリエイト広告運用とセットで利用することで価格が安くなる広告代理店もあるため、事前に料金を確認しておきましょう。
参考:『LP制作(ランディングページ)の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】』
参考:『リスティング広告運用代行の費用と相場を徹底解説!【事例あり】』
また今はWeb広告を運用する予定がなくても、後々必要になってくることは十分考えられますので、Web広告の運用実績もチェックしておくと良いでしょう。
関連記事:『読まれるLPを作るためのコツ6選!スマホを意識した作成でCVRアップ!』
料金や費用は妥当か
アフィリエイト広告の運用代行費用は、「成果報酬型」と「月額費用」で構成されます。「成果報酬型」+「月額費用」での契約もあり得ます。
参考:『アフィリエイト広告の費用がまるわかり!主要ASPの費用から代理店手数料まで詳しく解説』
この内、月額費用が代理店ごとに固定となり、成果報酬は成果発生数に応じて決まった割合が請求されます。
なるべく料金体系が明確な広告代理店を選ぶのが無難です。
アフィリエイト広告で成果を出す3つのコツ
広告代理店の利用を検討する際は、アフィリエイト広告で成果を出すコツを最低限押さえておく必要があります。
なぜなら、最低限の知識がないと広告代理店を選ぶ際に基準が決められず、良い判断ができないからです。
ここでは基本的なコツを、厳選して3つご紹介します。
EPCや承認率を重視する
アフィリエイト広告で成果を上げるためには、多くのアフィリエイターに広告を魅力的に感じてもらい、彼らのサイトで紹介してもらう必要があります。
引用:『【超入門】アフィリエイトとは?仕組み、稼ぎ方を初心者にわかりやすく』
そのため、アフィリエイターの心理を把握しておくことは極めて重要です。アフィリエイターはビジネスとしてサイト運営を行っているため、稼げる案件を優先的に紹介します。
そこで重要となる指標が、EPCと承認率(確定率)の2つです。EPCとは「Earning Per Click」の頭文字をとったもので、「広告1クリックあたりの収益」を意味します。
報酬単価がいくら高くても成約につながらなければ、EPCは低くなりアフィリエイターに稼げない案件と認識されてしまいます。
EPCは高ければ高いほどアフィリエイターにとっては嬉しいので、報酬単価と成約率を改善し、競合他社よりも魅力的な案件と思われる必要があります。
また承認率とは「発生した成果のうち承認とした場合の割合」のことを指します。たとえばクレジットカード業界の場合、申し込みはあったものの実際の出金が確認できなかった際などに不承認とすることがあります。
そのため、EPCがいくら高くても、承認率が低ければアフィリエイターにとって稼ぎづらい案件と認識されてしまいます。
一定の否認条件を設定することは重要ですが、アフィリエイターにとって魅力的な承認率となるよう工夫しなくてはいけません。
業界によって目安は異なりますが、下記の数値はアフィリエイターからするとほしいところです。
- EPC…100以上
- 承認率…70%以上
稼げるジャンルの王道である「医療系転職」であれば、EPCが1,000を超える案件も珍しくありません。
参考:『EPC|株式会社アクセストレード』
LPOやEFOを怠らない
LPOとは「Landing Page Optimization」の頭文字をとったもので、「ランディングページ最適化」という意味を持ちます。アフィリエイト広告ではリンクを飛ばす先のページを指します。
LPOでは、ファーストビューや申し込みボタンの色などを最適化し、少しでもコンバージョン率を上げる工夫を行います。
たとえば月間10,000PVあるランディングページにおいて、コンバージョン率が1%上昇すると、それだけで100人の見込み客が増える計算です。
このようにコンバージョン率がビジネスに与える影響は絶大なので、LPOはアフィリエイト広告で成果を出すためには必要不可欠な存在です。
関連記事:『LPO(ランディングページ最適化)とは?基礎知識と改善ポイント5選!』
同様にEFOとは「Entry Form Optimization」の頭文字をとったもので、「入力フォーム最適化」という意味を持ちます。LPOの中でも特に重要な、お問い合わせフォームや資料請求フォームに着目した概念になります。
入力フォームまでたどり着いたユーザーは、商品購入や資料請求、会員登録など、何らかのアクションを実行したいと考えています。
そこで入力フォームが複雑であったり、誤入力が何度も発生したりすると、顧客は本来行いたいアクションを完遂できず、離脱してしまいます。
Baymard Instituteが46の先行研究を基に2021年に発表したデータによると、フォームの途中離脱は平均69.82%となっています。
参考:『EFOで離脱防止!よくある入力フォーム離脱の原因と対策』
参考:『46 Cart Abandonment Rate Statistics』
これは、いかに頻繁に途中離脱が起きるかということを示しています。逆に言えば、フォーム改善によって途中離脱を防ぐことで、成果改善ができる可能性があります。
EFOでは、入力箇所や入力文字数を減らしたり、エラー項目を視認しやすくしたりし、ユーザーにストレスを与えない工夫を行います。
関連記事:『EFO(入力フォーム最適化)とは?CVRを改善する6つのポイントとは』
EFO成功事例
①オンライン旅行サイト「エクスペディア」
引用:『Conversion rate optimisation: eight case studies that show the benefit of UX testing』
ここでは、EFOの具体的な成功事例を2つご紹介します。一つ目は、オンライン旅行サイトを運営するエクスペディアの入力フォーム改善です。
こちらのサイトでは当初、会社情報を入力させる任意項目があり、ユーザーに入力の煩わしさを感じさせるフォームとなっていました。
そこで該当の項目を取り除いたところ、コンバージョンに至る数が増加。追加で120万ドル(1ドル115円換算で13.8億円)もの利益を生み出すことに成功しています。
②アサヒビール株式会社
引用:『会員規約フォームを改善したら、サイト登録率が4ヶ月で13.3ptアップしました。』
日本では、アサヒビール株式会社の事例があります。
Webサイトには流行があり、5、6年間同じフォームを使用することで、その時点のユーザーにとってわかりづらいものになっていました。
そこで「会員規約フォーム」に着目し、内容はほとんど変えず、ページ全体の文字量やボタンの位置、画面遷移などのレイアウトを変更した結果、ユーザビリティが向上し、会員登録率が変更後4ヵ月で13.3ptアップしました。
Web広告と併用する
アフィリエイト広告も売上向上に有効な手段ですが、予算が許すのであればWeb広告を併用することをおすすめします。
Web広告には、下記のようにさまざまな種類があり、業界や扱っている商品やサービスによって適切な施策は異なります。
- Google広告、Yahoo広告などのリスティング広告
- Google広告、Yahoo広告などのディスプレイ広告
- Twitter広告、Facebook広告やInstagram広告などのSNS広告
- YouTubeの動画広告
たとえばリスティング広告は主に検討段階の顧客に向けた施策なので、ニーズがはっきりしている地域特化型の塾や美容クリニックなどに向いています。
参考:『配信エリア設定を改善して集客数が全国1位になったリスティング広告の成功事例』
一方でSNS広告は、SNSが購入を検討する下調べの場として活用されているため、低関心層から顧客層まで幅広い人々へのアプローチができます。
参考:『Web広告とは?種類と特徴、効果を高める運用方法をご紹介!』
詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
関連記事:『Googleリスティング広告で効果を上げるための10のポイント』
関連記事:『5大SNS広告運用入門!適したターゲットや特徴を解説!』
まとめ
アフィリエイト広告で成果を出す3つのコツから、ASPの広告代理店を使うメリット、また広告代理店の選び方まで、説明させていただきました。
そんなASP広告代理店の一つとして、弊社ではアフィリエイト広告運用代行というサービスを展開しております。
各業界で上位1%に入る有力メディアを複数保有しており、金融や人材紹介など多くの業界で伸び率115~140%の成果を出しております。薬事法管理者が在籍しておりますので、広告審査の厳しい薬事・医療系も対応可能。
また、今回ご紹介したような成果の出るLP制作を広告とセットでご発注いただけます。
お客様のあらゆるニーズに対し分析・調査を行い最適なプランをご提案しますので、LPをお持ちでないお客様もお気軽にご相談ください。
監修者
matsuyama2012年創業のWeb広告代理店、株式会社Unionが運営。Webマーケティングの知見を深め、成果に繋がる有用な記事を更新しています。「必要な情報を必要な人へ」をスローガンに、Web広告運用や動画制作など各種Webマーケティングのご相談を受付中。